<ファイルメーカーでの共有>

ファイルメーカーProなどの製品について、どの製品を利用したらよいかが解らないという方が結構いらっしゃいますので、ここではどのような製品が必要かを簡単に説明してみようと思います。共有可能台数などはFileMaker Pro 10などバージョン10で説明しています。

 

 ■あなたはどのタイプでしょうか?


簡単な設問ですが、複数端末で共有が必要か、10台以上で共有が必要か、
インスタントWebを使用するか、で分岐しています。また扱うデータが損失して
困るような重要なデータの場合はYesへ進んでください。

 

 ■Aを選択された場合

Aの場合は端末1台での単独使用なのでFileMaker Proを1ライセンス購入することでご利用できます。FileMaker Proではデータベースの開発、単独でのデータ入力、検索、帳票の印刷などが可能です。

 

 ■Bを選択された場合

Bの場合はホスト、クライアントの端末台数分のFileMaker Proのライセンスを購入いただくことでご利用になれます。もしホストとして1台、クライアントが3台の場合は4ライセンス購入することになります。


ホスト端末では常に共有したいファイルを最初に起動しておく必要があります。
ホストでファイルを起動しておき、クライアントはFileMaker Proを起動してから
「共有ファイルを開く」からファイルを起動します。

クライアントからWindowsの共有フォルダなどからホストの端末にアクセス
して、ファイルをWクリックして起動して利用した場合にはデータを損傷する
場合がありますので、必ずFileMakerProを起動して「共有ファイルを開く」から
起動したいファイルを選択して開いて下さい。

 

 ■Cを選択された場合

Cの場合はホストにFileMaker Serverソフトを、あとはクライアントの端末台数分のFileMaker Proのライセンスを購入いただくことでご利用になれます。ホストの端末ではFileMaker Serverソフトをインストールして、共有したいファイルを指定のフォルダへ配置しておくだけで、端末を起動すると自動的に共有できる状態になります。(Windowsの場合は「サービス」という機能を利用します) Server関連のソフトはFileMaker Proで作成したファイルを共有するためのソフトです。Server関連ソフトでの開発作業などは出来ません。


FileMaker ServerでもカスタムWebでのWeb公開が可能です。
またホストで定時での自動バックアップなどの設定も可能です。

 

 ■Dを選択された場合

Dの場合はホストにFileMaker Server Advancedソフトを、あとはクライアントの端末台数分のFileMaker Proのライセンスを購入いただくことでご利用になれます。ホストの端末ではFileMaker Server Advancedソフトをインストールして、共有したいファイルを指定のフォルダへ配置しておくだけで、端末を起動すると自動的に共有できる状態になります。


インスタントWebでのWeb公開が可能です。

 

 

 ■番外編 (FileMaker Pro Advanced)

FileMaker製品の中にはFileMaker Pro Advancedという製品があります。この製品は基本的にはFileMaker Proと同じ扱いとなります。但し開発者向けにデバッガ、デザインレポート作成などの各種開発に便利な機能を搭載していますので、開発作業の頻度が多く、これらの機能を利用したい場合はFileMaker Proの代わりにFileMaker Pro Advancedを1つ持っておくと良いでしょう。またこのソフトではランタイム版を作成可能です。ランタイム版を作成するとFileMaker Proをインストールしていない端末でも起動することが可能になりますが、ランタイム版での複数端末での共有機能はありません。

 

 

FileMaker Server関連の製品は価格も高額ですので、共有端末台数が運用当初は少なく、将来的にファイルメーカー製品を使用するかどうかを検討中の場合はFileMaker Proのみでホストして試験的に運用し、将来的にファイルメーカー製品での運用が決まった段階でServer関連製品を揃えていくことも可能です。各関連製品の詳細はファイルメーカー社へお問い合わせ下さい。



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