<なぜ色が変わってしまう?>

下図は全く均一な緑色であるカラーボールをデジタルカメラで撮影した画像をボールの中心部、やや周辺部、周辺部の3ヵ所でPhotoshopのスポイトツールを使い、オプションで5ピクセル四方の平均で色の情報を表示したものです。

情報を見るとき印刷インクの色であるCMYKで見るとわかりやすいと思います。(C:シアン-濃いめの水色、M:マゼンタ-ピンク色に近い赤、Y:イエロー、K:ブラック) C:シアン50%とY:イエロー50〜100%を混ぜるとグリーンになります。

中心部の色はC:50%、Y:73%の明るめの緑色となっています。

やや周辺部の色はC:60%、Y:86%の若干濃いめの緑色となっています。

周辺部の色はC:71%、M:20%、Y:100%、K:5%の暗く濁った緑色となっています。

 

上記の3色の塗りつぶしたものを並べました。全く違う緑色であることがわかります。

本当は全て同じ色のカラーボールのはずですが?

帰ってくる光の量が多いと同色でも明るい色となり、フラッシュ光の反射光が戻りにくい周辺部では暗い色となります。

また距離が遠くなると光は散乱しているので、戻ってくる光の量が少なくなり同様に暗くなります。

というようにシェードを取ろうとする歯とシェードガイドまたはカラーガイドはカメラのフラッシュより必ず同距離で撮影してください。あとは平面ではない天然歯とシェードガイドの誤差はパソコンやソフトで色を修正することは現状では不可能ですので、経験によって頭の中で計算したほうが良いと思います。(その辺のあいまいで大変複雑な計算は人間の頭脳に勝てるコンピュータは今のところありません)

そのうち、この緑色のカラーボールを撮影した画像がどこの場所で色を計測しても同色になるカメラが登場することを期待しますが・・・

 

 

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